【1/25-2/3】 フィリピンマリンツーリズム調査(報告)
平成17年度に当財団ではJICA青年招へい事業でフィリピンの水産業関係者15人との研修、交流を行い、同じ水産業を地域産業としていることもあ り、函館の水産業関係者の間でフィリピンの水産業への関心が高まりました。それを受けて国際観光都市である道南とフィリピンの結びつきを調査するプロジェ クトチームとして現地調査に行った様子を報告します。 日程:2007年1月25日ー2月25日 | | |
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【1/29 マラリソン島からボラケイ島へ】
☆これからエコツーリズムを目指そうとする漁業地区。組合長など労働者の意識も高いマラリソン。
☆有数のダイブスポットもあり、様々なプログラムのアクティビティに組むこめそうなきれいな砂浜があるボラケイ。
マラリソン島のスタッフの説明に議論するHIF訪問団。関心の高さが伺えた | マラリソン島の海岸にて。砂浜や海の色も非常にきれいであり、ここでエコツーリスムの仕掛けを考えたいという。 | 典型的なフィリピンの家でニッパという葉で屋根をつくっている。途中にはこのような家が多い。 |
オートバイにサイドカーをつけた3輪の乗り物。6人の定員いっぱいで乗ったHIF訪問団。坂もぐいぐい上ってゆく。 | フィリピン有数のダイビングスポットボラケイ島。砂が細かく白いのが印象的。サンセットもきれいだ。 | 約4キロにわたる海岸には多くの店やレストラン、ホテルが並んでいる。ヨーロッパからなども多くの観光客で賑わう。 |
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【1/28 イロイロ視察と、研究者との会合 】
☆米づくりが中心産業で、学生が多く、非常に活気があるイロイロ市。
あふれんばかりの人でごった返す夜。音楽あり、屋台ありと、アジアンパワーを感じさせる。 | イロイロ市で行なわれたダナギャング祭りを見学。ヨサコイそーらんにも似ているが、リズム感のいい踊りには驚かされる。 | 昼食会では、多くの北海道大学出身者が集まり、水産学会のワールドワイドな活躍があり、多くの意見交換がなされた。 |
シーフデック研究施設を訪問。HIF歓迎の横断幕も飾られ、我々訪問団はゲストハウスへ。 | シープデック養殖部局の奥澤公一氏も一緒に案内をする。フィリピン水産について諸々の情報を得る。 | Dr.アリソン氏の食事会に招かれる。またしても北海道大学との深いつながりがあり、ここでも、フィリピンと北海道の架け橋が形成された。 |
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【2/27 バコロドからサゲイ市へ】
☆サトウキビ畑の広がるバコロドの経済力とパワー
☆トップダウン方式により漁業の成功をおさめているサゲイ市。HIF視察団がの訪問に、国会議員、サゲイ市長、NGO代表などが駆けつけた
バコロドはサトウキビ産業。しかし、農業も漁業も取り仕切る人だけが儲けて、労働者の賃金は低いのが問題だ。 | マニラとサゲイ市にある子どものための水産博物館。わかりやすく解説されていて、水族館のような莫大な経費はかからない | 漁村を見学する視察団。漁民の多くもまた元締めに多くの搾取を余儀なくされている。 |
マングローブが多い(左前のグレーのものはマングローブの根)環境教育に力を入れている | 島への移動はこの船で。エンジンで動かすが、走り出すとすごい水しぶきで、全身水浸しに。 | サゲイ市の調査施設。ソーラーパネルを利用しているなど、環境に配慮し、違法漁業なども徹底的にさせないトップダウン方式。 |
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【2/26 マニラ市内からネグロス島バコロドへ】
☆スペイン、アメリカと植民地政策の中から今吹き上がるエネルギーの首都マニラ
■マニラ (上) ■バコロド(下)
JICAフィリピンを訪問。これからの課題について話し合いを持つ。じっくり調査をした上で更にもう一度話し合いを持つこととした。 | マニラ空港近くのフィッシャーマンズマーケット。新鮮な魚がたくさん。イカも新鮮で、有名なミルクフィッシュも。 | 新鮮なイカにが並ぶマーケット。地元では何かのお祝いに買う有名な場所だ。 |
こちらも、イカの料理。香草を入れてなんとも美味。様々な魚料理が出される。 | ネグロス島にあるサゲイ市の市長も歓迎に駆けつける。水産やマリンツーリズムについて熱く語る。 | JICA青年招へい事業で参加した青年らと。ホームステイを中心とした交流で、環境や国際観光の意見交換の場もつくれるかも。 |
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【今後の計画と予定】 事業実施後も、(1)フィリピン水産業の現状、特に函館を訪問した水産関係者の抱える問題をより具体的に把握したい、(2)フィリピン水産業の発展に寄与 するためにできることを検討したい、(2)フィリピン水産関係者とのネットワークを維持・強化するためにもフィリピン水産関係者の抱える問題を理解 したい、といった声が関係者の間であげられている。 このような背景から、(1)青年招へい事業参加者のフィリピンでの活動現場を訪問し水産関係者の抱える問題について現地調査を行う、(2)現地調査の結果 を函館の水産関係者や国際交流・協力活動の関係者間での共有する(帰国報告会、連続セミナー 等)、を内容とする本活動を申請するものである。 あわせて、現地の現状やニーズを踏まえ、函館の水産業の特性を活かした、国際協力の方法について、検討を行う予定である。 |