HOME STAY 留学生と楽しく暮らす心得

こころがまえ

ここでは、留学生を受け入れるにあたって間違いや誤解が生じないように、一般的なガイドラインをご紹介していきます。人は百人十色。ここに書かれている内容すべてが当てはまるわけではないということを予めご留意ください。

組み合わせについて

喫煙・ペット・食事制限といった生理的な面でのマッチングを優先的に考えた上で、ホストファミリーの方の申込書を元に最大限ご希望に添えるよう努力しています。すべてのご希望に添えない場合もありますが、ご理解いただきますようお願いいたします。

心構え

日本では当り前とされていることが、文化が異なると同じ状況の中にあっても受取り方が違ったり、適切さや礼儀の基準が違ったりする場合があります。その中でコミュニケーションを図りながら互いの理解を深め、楽しく過ごすにはどうすれば良いでしょう?

  • 相手の人格・文化を尊重し、理解しようとする姿勢で接する
  • 「○○すべき・○○しなければならない」という考えは持たず、「○○してほしいが、できますか?」「できないなら、こうしてみよう」という提案・相 談・解決の形をとるように心掛ける
  • 留学生に期待しすぎず、「失敗しても、誤解が生じても、大丈夫」という思いを持って見守る
  • 「その内わかってくれるだろう」と期待したまま我慢せず、要望などは、その場ですぐに伝える
  • できることは「できる」、できないことは理由を説明し「できない」とわかりやすく、はっきり伝える

最初のうちは言葉が通じず意思の疎通を欠く事もあると予想されますが、故意に相手を困らせようとする留学生はいません。できるだけ双方が理解できるように努め、誤解が解消できない場合は、極力早めに(小さな事柄でもかまいません)HIFにご相談下さい。

生活のあれこれ

「当たり前」と思っていることが、以外と通じないことも多いもの。ささいなことでも、溜め込まずにその都度伝えましょう。

小さな習慣の違いを、わかりあおう

ささいな習慣の違いや、留学生のゆきとどかない行動が見られた場合は、後回しにせず、すぐにその場で伝えるのがベストです。年齢やパーソナリティ、初めて日本に来たばかりなのか、または日本在住なのか等の条件によって、理解度に差があると思います。様子を見ながらその都度教え、長期滞在の場合は時間のある時に、細かく伝えておくとよいでしょう。

留学生の部屋

  • 留学生の部屋に入るときには、ノックをするか声をかけて入る
  • 異性の留学生の部屋に入るときは、ドアを開けたままにする

実演で解説! 日本ならではの習慣

実際にやってみせた方が理解してもらいやすいこともあるでしょう。

  • お風呂
  • 和式トイレ
  • ウォシュレット
  • ゴミの分別

いわゆる日本固有の一般的な習慣(玄関で靴を脱ぐ等)は、前もって伝えていますが、実物を見るまでは納得しづらい事もあります
「お風呂・シャワーはいつでも大丈夫」と言うと、深夜・早朝でもOKとの解釈につながるので、具体的な使用時間を教えておく
部屋の電気・エアコンの消し忘れがあれば注意する

外出

外出時は、行先と帰る予定の時間を聞いておきましょう
他のホストファミリー宅を訪問する際は、事前連絡しましょう

家事のお手伝い

「いいのよ」と言うと、言葉どおり「何もしなくてもいい」と解釈する可能性があります。「明日は○○をお願い」など、表現を工夫しましょう

自宅と家族の紹介

ホストファミリーにとっては、暮らし慣れた環境や住み慣れた家であっても、留学生にとっては、すべてが初めてです!

まず自己紹介、呼び名をきめよう

家族全員を紹介したあと、呼び名を決めてください。
「お父さん・お母さん」と呼ぶべきか「○○さん」とするべきか、悩む留学生も多いようです。年齢が近いと「お父さん・お母さん」ではそぐわない場合もあると思いますので、お互いにとって一番よい呼び名を決めてください。

ご自宅の案内 (トイレ、お風呂など)

トイレやお風呂など、必ず使用する場所は、あらかじめ案内してください。
また、使っていい部屋や、物の置き場所、ごみを捨てる場所なども、必要に応じて教えておきましょう。

ご家庭のルール・生活パターン

一軒一軒のご家庭が、それぞれのルールや、生活のリズムを持っています。家族にとっては当たり前でも、留学生には馴染みのない、新習慣である事柄もあるかもしれません。
「これだけは守ってほしい」というルールは、前もって本人に伝えてください。優先度の高いルールのリストや、予定表をつくっておいたり、書き残しておき、後で確認できるようにしておくのも有効でしょう。

チェックポイント

  • 起きる時間・寝る時間
  • 食事の時間
  • 鍵の貸与・置き場所
  • お風呂の使い方・順番
  • 洗濯機の使い方・使う時間帯・干し場所 
  • 門限
  • 緊急連絡先
  • 自転車の使い方、しまい場所
  • バス停や電停の場所・通学の交通経路
  • ゴミの分別・捨てる場所

※ご家庭によって違います。あくまで参考とし、変更・追加してください。

電話とインターネット

昨今の通信事情の発展は目覚ましく、国を越えてアクセス可能ですが、通信費などの問題がないように、注意が必要です。

通信費・使用時間の問題をさけよう

電話やインターネットでのトラブルは避けたいもの。ルールを決めておきしょう。

海外への通話・長時間の通話の場合

  • 海外への通話・長時間の通話の場合
  • プリペイド(先払い)カードを使用(コンビニ等で販売。長期ステイの場合のみHIFでも扱っています。)
  • 市内通話は3分10円等使用料を支払ってもらう

インターネットやPCの有無・使用や接続の環境はご家庭により異なりますので、使用については状況に合わせて話し合ってください
使用可にした場合は、時間帯や使用時間はどうするか、具体的に決めておくことが大事です

携帯や通信全般のマナ-

国内在住の留学生の携帯所持率は100%に近く、海外の方も来日後に契約し持つ方が大変多いです
会話中・食事中・病院内・バスや電車内で使わないよう指導しておりますが、本人のモラルや理解に不十分な点があれば、携帯に限らず、通信のマナー全般においても、注意をして頂ければと思います

コミュニケーション

異文化間のコミュニケーションは重要ですが、時に難しいものです。以下のヒントを参考に、互いの理解を深めましょう。

話すスピード

私達にとってはごく普通の会話が、留学生にはとても早く感じるようです。
理解できない時はゆっくり繰り返してあげてください。

外国語が堪能なご家庭でも

留学生が日本語を使いたがっているようなら、なるべく日本語で話し掛けてあげてください。もし、留学生に英語等を習いたいと思われている方は、日本語学習の妨げにならないようご留意の上、留学生と相談してください。

言葉はたった7%!?

声の調子・表情・身振り・手振りもコミュニケーションの大切な一部です。
言葉の果たす役割はわずか7%、声が38%、ボディランゲージが55%という研究結果もあるとか!何を言っているのか分からない時も、焦らずにゆっくりともう一度話すように伝えてください。

  • 気持ちの表現は大切です。「うれしい!」「ありがとう!」の気持ちをいっぱい表現する
  • 紙に書き平仮名なやローマ字にしたり、辞書を使うのもGood
  • 言葉がスムーズに通じない為、途中で話を止めたり、一言も話さずにいると、留学生が疎外感を感じてしまう場合があります
    通じにくくても、忍耐と誠意を持って接してあげてください
  • 言葉がスムーズに通じない為、途中で話を止めたり、一言も話さずにいると、留学生が疎外感を感じてしまう場合があります
    通じにくくても、忍耐と誠意を持って接してあげてください
  • 自分の気持ちやYES/NOを相手に推測してもらう日本人のコミュニケーションスタイルは、留学生には理解するのがとても難しいようです
    必要な時には、はっきりYES/NOで答えてあげてください

病気やけがのとき

とにかく、まず、HIFに連絡を

なにはともあれ、まずご連絡下さい。
症状が深刻な場合や事故の時は、時間外でも緊急連絡先へ連絡を。
HIFが主催・共催の場合は殆ど傷害保険に加入しており、けがには入院・通院費等が支給されます。病気は、基本的に本人が加入している保険でまかない、本人が負担します。

食事

食こそ、家族の絆を深め、それぞれの文化を知る絶好の機会です。宗教的・健康的なものにより制限がある場合もありますが、それも世界を知るひとつの機会です。互いの指向を尊重した上で、いつもと同じ、楽しい食事の時間を!

楽しい食事のひとときを

食事はコミュニケーションの時間であり、文化の一部です。なるべく家族揃って、その日にあったことなど留学生と楽しく語らいましょう。食事時のあいさつ「いただきます」「ごちそうさま」を教えたり、和食の食べ方・マナー・日本の食材について話すのも文化を知る良い機会です。

普段のままの食卓、メニューで

いつも通りの食事をご用意ください。品数を増やしたり豪勢にしたりする必要はありません。

  • 健康上(アレルギー・ベジタリアン)や宗教上の理由で、食事に制限がある場合があります
  • 量の多い・少ない・丁度良いを確認しておくとよいでしょう
  • お酒は無理に勧めず、未成年者には絶対に飲酒させないでください
    (法定飲酒年齢は国で違いますが、日本は20歳以上である事をご説明ください)

食事の制限・好き嫌いなど

留学生が申込書に書いてきた食事制限の情報は、事前にお知らせします。各ご家庭にも、どの程度までの食事制限なら対応可能か、必ずお伺いします

申込書に書いていなくても実は苦手なものや、日本に来てから初めて試した食材で食べられなかったものなどがある場合があります。そんな時は、まず本人にその都度聞き、スーパーに一緒に行き選ばせてみたり、バイキングに連れて行ったりすると、食の傾向が見えてくることもあります